外壁の汚れが目立ってきた、ヒビ・カビなども気になるという場合もあるでしょう。そのようなとき、外壁塗装の塗料はどれを選ぶと最善なのかという悩みを抱えている人は多くいます。
まずは塗料の種類を理解して、状態にあった塗料で外壁の問題を解決するようにしましょう。
外壁塗装は塗料の種類を知ることが大事
外壁塗装の塗料は種類が豊富です。有名なものだけでも10種類近くありますので、まずは種類を理解して、的確な塗装を行える状況を作り出しましょう。
水性塗料・溶剤塗料は臭いに大きな差がある
外壁のリフォームで使用される塗料は、水性塗料・溶剤塗料の2種類です。今では、耐候性において大きな差はないといわれていますが、塗料の技術革新によって水性塗料・溶剤塗料の差は小さくなりました。
水性塗料とは水を揮発成分とする塗料、溶剤塗料とは有機溶剤を揮発成分とする性質があります。溶剤塗料のほうが耐候性に優れるという特徴があったため、昔であれば、溶剤塗料を外壁塗装の塗料としてよく使用していたのです。しかし、今では大きな差が無くなってきているため、溶剤塗料の臭いを気にするユーザーが増えてきました。
このような差は水性ペン・油性ペンの差と同じです。水性ペンはふわっとした臭いを放つのですが、油性ペンはツーンとした臭いを放ちます。これは外壁塗装の塗料であっても同じです。
定番の塗料、今では人気が上昇している塗料の差
塗料として使用される樹脂をまとめると、次のような特徴・耐候年数・1缶あたりの価格となります。(なお、価格はあくまで相場であり、この金額が基準となるわけではありません)
アクリル
個人が趣味で使用する塗料で耐候年数約4年、価格は1万5000円ほど
ウレタン
個人が趣味で使用する塗料で耐候年数約6年、価格は2万円ほど
シリコン
業者が使用する塗料で耐候年数約8年、価格は4万円ほど
光触媒
汚れを防止する機能が高い塗料で耐候年数約12年、価格は5万円ほど
フッ素
耐候年数を気にするユーザーに人気の塗料で耐候年数約12年、価格は10万円ほど
無機配合型フッ素
塗料の劣化要因に配慮された塗料で耐候年数約16年、価格は10万円ほど
ピュアアクリル
高弾性・防水性に優れている塗料で耐候年数約15年、価格は7万円ほど
無機ハイブリッド
無機・有機ハイブリッド型の塗料で耐候年数約18年、価格は12万円ほど
業者に外壁リフォームの依頼をすると、シリコン・フッ素といった塗料がよく選ばれます。こちらは耐候年数が長く、価格についても平均的なので選ばれていることが多く、外壁塗装の塗料として最も優れているため選ばれているわけではありません。
紫外線など太陽光による劣化が気になる、風雨によって外壁の耐久性が落ちる、このようなことを気にされている方は光触媒塗料、無機ハイブリッドを選ぶとよいでしょう。
家の状況によって塗料を使い分ける
塗料として使用される樹脂によって、耐候性・耐候年数・かかる費用が違うことを説明しました。しかし、家によっては大きなヒビ割れやカビが確認できるケースもあります。このようなケースでは、オススメの塗料も違ってきますので、家の状況によっては定番の塗料を選んだほうが賢明です。
防水型塗料は雨漏りを防ぐことができる
外壁リフォームの依頼で多いものにヒビがあります。ヒビが発生しているケースでは、単純に外壁塗装の塗料を塗るだけでは、状況がよくならないこともあるので注意しましょう。というのも、ヒビが大きくなっていくことで雨漏りが発生することもあるからです。
ヒビ・雨漏りが気になるという場合は、「ピュアアクリル」を選ぶようにしましょう。ほかの塗料に比べて価格が高い塗料ですが、ピュアアクリルは防水型塗料としての機能に優れ、ヒビを追随する形でヒビが大きくなっていくことを防いでくれます。
汚れが気になる場合は高耐候性・低汚染の塗料を選ぶ
最近になって人気が上昇している塗料の中には、低汚染の塗料として人気を高めているものが増えてきました。元々は高耐候性の塗料として販売されていたのですが、低汚染の塗料を使用すると、美観保持機能によって建物の美観を保持できるようになります。
このような機能を発揮できるのは、高耐候性・低汚染の塗料は、2液型アクリルシリコン樹脂だからです。従来のアクリルやシリコンの樹脂に比べて、2液型アクリルシリコン樹脂は長期間にわたって、外壁の美観を損ねる汚れや、水の侵食を防ぐ効果があります。
防カビ塗料はカビ・細菌・藻類を防ぐ
川や海から近い場所に住んでいると、カビ・藻類が壁に付着して増殖するといった、特殊な事情で壁が汚れてしまうことが多いといえます。このような汚れを放置していると、最終的に外壁だけでなく、自宅の中まで汚れてしまうこともあるため、今では防カビ塗料の人気が高まっています。
防カビ塗料は、防カビ添加剤の塗料を指すのですが、外壁リフォーム時に防カビ塗料を塗るだけでカビ・細菌・藻類を防げる壁になります。ものによっては700を超える細菌を防げるため、防菌効果を期待して、防カビ塗料を使用する人の数が増えてきました。
まとめ
昔であれば、シリコンやフッ素といった樹脂を選ぶだけで、外壁塗装の塗料選びで問題は起きませんでした。しかし今では、住んでいる環境によって外壁リフォームの要望が異なるため、ピュアアクリル・無機ハイブリッドを利用する人が増えてきたのです。
そんな外壁塗装の塗料選びでお悩みの方は、ぜひ「鈴木塗装」にお問い合わせください。外壁塗装のプロとして、その家にあった塗料の提案、具体的なリフォームについて相談させていただきます。