屋上防水とはどんなものなの?基礎知識を解説!

住宅・アパート・ビルなど屋上がある建物には、屋上防水のメンテナンスが必要です。建物ごとの特徴に合わせた防水工事が必要となるため、専門知識と高度な技術を持った業者への依頼が大切になります。

この記事では、屋上防水の工事の種類や業者選びなど解説します。このページで基礎知識を身につけておきましょう。

屋上防水の基本!種類・耐用年数について

屋上防水とは「液状の防水塗料を塗るウレタン防水」「ゴム製シート・塩ビシートを張るシート防水」「バーナーでアスファルトを溶かし固めるアスファルト防水」の3種類の工法を用い、防水性能を高めることです。

建物の特徴に合わせた最適な工法を選択する必要がありますので、以下をご参考ください。 

ウレタン防水

耐用年数1013年程度で、安価な液状樹脂です。下地に直接樹脂を流す「密着工法」と、通気シートを敷いた上に樹脂を流し込む「通気緩衝工法」という方法があります。

屋上のような面積が広く、雨が多く当たる場所には多少コストが掛かりますが、耐用年数が長くなる「通気緩衝工法」の施工をおすすめします。ただし、ベランダなど狭い面積の場合、「密着工法」でも問題ない場合もありますので、業者との相談が必要です。

メリット:比較的安価で、液状なので複雑な形状でも簡単に施工可能です。
デメリット:液状のため多少のムラができてしまうため、定期的に防水工事が必要となります。

シート防水

耐用年数は1520年程度で、安価なゴム製のものから、塩ビのシートを貼り付ける工法です。接着剤で下地に直接防水シートを貼り付ける「密着工法」と、専用の機械でシートの間に部材を流し込み固める「機械固定工法」があります。

「密着工法」はウレタン防水と同じように、下地にそのまま貼り付けているため剥がれやすくなっています。一方で「機械固定工法」は、完全に部材で固めてしまうので、下地の劣化に影響を受けづらいといった特徴があります。 

メリット:施工期間が短く、耐久性にも優れているため、アパートやビルなど広い屋上に適しています。
デメリット:防水シートの工事は大変難しいので、慣れていない業者だと施工不良のため隙間から浸水し、耐用年数がかなり短くなってしまう可能性があります。 

アスファルト防水

耐用年数は1525年程度で、最も耐久性に優れていると言えます。ビルやマンションなどに多く使用されています。石油バーナーでアスファルトを溶かしながら固めていく「熱工法」と、バーナーでシートを溶かしながら貼り付けていく「トーチ工法」があります。

「熱工法」はコンクリート独特な臭いと煙などが発生するため、現在は「トーチ工法」が主流となっています。

メリット:コンクリートは水を弾く性質を持っているので、雨などにさらされる場所に適しています。また、耐用年数が最も長いので費用対効果が一番良いです。
デメリット:複雑な形状の建物との相性が悪いです。また、高重量のため木造住宅など安全面を考慮する必要があります。

業者を選ぶ際のポイントについて

依頼するべき業者を見極めるための3つのポイントをご紹介します。どの業者を選べばいいのか分からず悩んでいる方は、以下の条件を満たしているかどうかで判断しましょう。

防水工事専門業者を選定

大変難しい工事となるため、専門知識と実績を持った業者を選定する必要があります。事前にホームページや電話等で下調べすることをおすすめします。

価格検討をするために、数社見積もりも検討

あまりにも安価な金額を提示してくる業者には要注意です。いわゆる悪徳業者の可能性が高いです。必要な工程を飛ばしていたり、簡易的な工事で済ませたりと、施工不良のせいで本来の耐用年数に満たないような事もあります。

まとめ

屋上防水の工法についても、メリットとデメリットがあります。見積もりの際に、ご自身の予算と要望など詳細を伝えましょう。希望に沿った結果を得られることにつながります。では、本記事のポイントをおさらいします。

  • 主に「ウレタン防水」「シート防水」「アスファルト防水」という工法があり、それぞれの特性に合わせた屋上防水工事が必要です。
  • 事前に予算や要望などを業者へ伝えましょう。
  • 塗装工事と防水工事は別物です。間違いの無いよう専門業者へ依頼しましょう。
  • あまりにも安価な金額を提示してくる業者には要注意。悪徳業者の可能性があります。

 以上、屋上防水の基礎知識を解説してきました。所有している建物のメンテナンスをすることで安全に長く保つために必要ということはご理解いただけたでしょうか?

 屋上防水をご検討される際は、確かな実績と専門知識を持った「鈴木塗装」が、お客様のニーズに合わせたご提案を致します。ご連絡をお持ちしています。